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2017年10月26日 (木)

「どう逆立ちしようとも」

ココロに染みるフレーズ ~その漆百

週末、いつものように
その人の部屋を訪れると

ずいぶんと異質な空気を感じた

誰もいない隣の部屋の灯りがついたままであり
ずいぶんと何かが違う

普段のつましい暮らしぶりを知る身としては
しばし呆気にとられていたが

実は、息子が遊びにきているという

で、当の息子はというと
どうやら
灯りもつけたまま外出をしているとのこと

その人は
普段なら
コンセントの抜き差しも律儀にする人であるが故
いつもとは違う空気を僕は感じ取ったのだが
よくよく話を訊けば
息子は
お金の工面にやってきているとのことだった


決して裕福に暮らしている訳でないその人である


それなりに自立している
或いは
自立していてもおかしくない年齢の息子のために
お金を用立てる気持を思えば
実に心苦しいものを感じた

いや
自分自身は親孝行しているつもりであるが
心配や迷惑を母親にかけているつもりはないが
そんなことは
息子の口先だけの戯言なのかもしれない
母親の思いなど母親自身に伺い立てなければ
どう逆立ちしようとも
息子の自分がわかるものではないだろう


つけっぱなしの誰もいない隣の部屋の灯りをみて
僕はそんな心苦しさを感じていた




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